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部落問題資料室
NEWS & 主張

4点の証拠を開示
第11回3者協議で検察が

「解放新聞」(2012.10.15-2589)

 狭山第3次再審請求の第11回3者協議(狭山弁護団、東京高裁、東京高検)が10月3日午後、東京高裁内でひらかれた。11回目の協議では、検察側は4点の証拠を開示した。しかし、目撃証言、3物証(万年筆、鞄、腕時計)の「秘密の暴露」にかかわり弁護団が求めた証拠開示については、必要性はない、とこたえた。これにたいし弁護団は、高裁の開示勧告いらいの積み重ねをふまえて反論。裁判所も、柔軟に対応するよう検察側に促した。また、弁護団は、脅迫状筆跡インクの科学的検査、「犯行現場」の隣で農作業をしていた0さんの証人尋問についても再度、裁判所に求めた。次回3者協議は1月下旬となった。
  弁護団は、検察官がもつ筆跡などの証拠物で、番号が飛んでいるもの(リストのなかで欠番になっているもの)についても証拠開示を求めているが、この点での検察側の回答はなかった。これについても裁判所は、柔軟に対応することを検察側に求めた。
  協議の場で弁護団は、この間提出した新証拠(本紙前号参照)について説明。また、死体、取り調べテープに関する新証拠を来春には提出する予定であることも語った。
  開示されたのは、「犯行現場」についての捜査報告書1点、スコップ関係の証拠3点。この日、弁護団は、捜査・逮捕の問題点についての新証拠と、この間提出の新証拠に関する補充書を提出し、関連する証拠の開示勧告申立書も提出した。
  この日の3者協議には、狭山弁護団から、中山主任弁護人、中北事務局長はじめ、横田、青木、福島、近藤、辻、河村、小島、山本、野口、指宿の各弁護人が参加した。

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