日本カトリック部落差別人権委員会は11月4、5日、京都市内で全国会議をひらき、各教区から35人が参加した。1日目に記念講演があり、2日目は3人が発題。教区や委員会での活動をふり返り、部落差別撤廃への活動方向を討議。委員会活動を豊かなものにするため、それぞれの場でのとりくみを大事にとりくもうと確認した。
この全国会議は、狭山集会参加や現地調査、さまざまな講座やシンポジウム、春夏の合宿研修のほかに、年1回ひらいているもの。
委員会を代表し、平賀徹夫・司教は「このとりくみと理解が広がるように」とあいさつ。奈良県の歴史研究者、吉田栄治郎さんは「部落問題認識の転換とは何か~部落史の見直しが目指したこと」と題して講演した。歴史史料の解釈でなく歴史的事実の提示が求められる、隠すのでなく歴史的事実を世間に認知させることが大事とのべ、新しい公共の成立が待たれると部落解放の展望を語った。
発題者3人は、それぞれの場で経験した「気づき」をとおし、部落差別撤廃への思いを表明した。2日目早朝には、カトリック河原町教会で「水平社宣言」を取り入れた「解放のミサ」をおこない、差別された者を支え、ともに苦しみ、ともに闘い生きる者へと変えられるよう祈りを捧げた。
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