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部落問題資料室
NEWS & 主張

寒風を突き狭山情宣
再審開始し50年目の決着を

「解放新聞」(2013.01.14-2602)

 狭山事件の石川一雄さんはきょう(1月14日)、74歳になる。24歳のときに不当逮捕され犯人にデッチあげられて、5月23日には、とうとうまる50年目を迎えてしまう。この国は、半世紀間も石川さんにえん罪の苦しみを背負わせて放置しているのである。今年こそ、石川さんの不屈の闘いを第3次再審での勝利につなげねばならない。闘いは年初から正念場にある。
  1月には、東京高裁で第12回3者協議がひらかれ、弁護団は春までに新証拠を提出する予定。以降、裁判所がいつ結論を出すかという緊迫した状況だ。寒風を突いて不退転の決意を胸に、石川さんは「真相を闇に葬ることなく、この3次(第3次再審)で決着を」と東京高裁前でのアピール行動に立ちあがり、検察の証拠開示を求めるとともに、事実調べ、再審開始を強く訴えている。
  第12次高裁前アピール行動の2012年最終の行動は、12月18日の朝と昼におこなった。雨雲が去り、久しぶりに温かくなったこの日の参加者は、石川さん夫妻をはじめ、埼玉(入間郡協)、東京、千葉の同盟員、「入間地区狭山事件を考える住民の会」(埼玉)、「狭山事件にとりくむ東葛住民の会」(千葉)の仲間、これまでのアピール行動で狭山事件を知って応援にかけつけた人など、18人。
  狭山市と同じ入間郡域にある坂戸市の市議、武井誠さん(入間地区狭山事件を考える住民の会)は、石川さんからハンドマイクを引き継ぎ、「自白」だよりの確定判決(2審、寺尾判決)と狭山現地の客観的事実との大きな矛盾の数かずを強調。狭山事件の「自白」が、昨今の偽メール事件や足利事件などのえん罪で明らかになった自白強要と同様に、捜査機関の筋書きにもとづいて作られた嘘の自白だと指摘し、公正・公平な裁判への署名の協力をよびかけた。

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