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部落問題資料室
NEWS & 主張

朝鮮学校の除外を許すな
高校無償化求め全国集会とデモ

「解放新聞」(2013.04.08-2614)

 「朝鮮学校はずしにNO! すべての子どもたちに学ぶ権利を!3.31全国集会」が3月31日、東京日比谷野外音楽堂でひらかれた。主催は全国集会実行委。集会は、朝鮮高校生徒や保護者や卒業生、学校関係者を中心に支援者など4000人が参加。「朝鮮学校のみ高校無償化から除外するのは差別だ」と訴えた。終了後に横断幕やプラカードを掲げ都内をデモ行進した。部落解放同盟は関東ブロックを中心に参加した。集会では、朝鮮高校の女子による舞踏が華やかさを演出したほか、歌手の朴保さんがチマチョゴリを破られた少女の悲しみを歌いあげた。
  主催者あいさつは、よびかけ団体を代表して「高校無償化」からの朝鮮学校排除に反対する連絡会の長谷川和男・事務局長がおこなった。長谷川さんは、「私たちはいま歴史の大きな転換点にたたされている。ちまたには社会排外主義が横行し、憲法改悪の動きが活発化している。安倍政権が最初にしたことが、高校無償化からの朝鮮学校排除だった。絶対許してはならない。在日の方がたが朝鮮学校を守りぬきたいという思いと日本のなかで絶対、人権と民主主義を守り抜きたいという民衆の固い団結を記憶する日としよう」と訴えた。
  集会では、ルポライターの鎌田慧さんが「朝鮮高校の無償化はずしは、いじめである。子どもたちを悲しませることをしている日本政府。朝鮮人の子どもたちを悲しませることに加担したくない、日本の憲法にも、教育は平等にしなくてはならないと書いてある。報復的、政治的なことをしている」。また、タレントでもあるデヴィ・スカルノさんは「私もともに闘います。頑張りましょう」と力強いアピールをおこなった。
  また、東京朝鮮高級学校生徒が訴えをおこない、「私は日本で生まれ育った。日本に敵意などない。除外反対を求めて署名活動をしているがののしられたりした。これからも続ける」と訴えた。このほか、朝鮮学校校長代表のあいさつ、大阪と愛知でおこなわれている訴訟団、朝鮮学校に通う子どもをもつ母親たちも「JR定期券の適用も長い闘いがあったことを知り励まされた。いま母親たちが闘わないと永久に無償化はない」と危機感とともに「差別をやめてほしい」と訴えた。

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