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部落問題資料室
NEWS & 主張

第13回3者協議
これまでの姿勢受け継ぐと

「解放新聞」(2013.05.20-2619)

河合裁判長が狭山弁護団に
  狭山事件再審弁護団(中山武敏・主任弁護人)は、5月8日午後、13回目の3者協議にのぞんだ。新たに就任した河合健司・裁判長とはじめての3者協議となった。河合裁判長は証拠開示について、これまでの小川裁判長の姿勢を受け継ぐとし、4月に交代した担当検察官2人に柔軟に対応するよう促した。
  弁護団は、この間提出した証拠開示勧告申立書をもとに、▽手拭い関係▽「秘密の暴露」とされた自白内容に関する当時の捜査資料の開示の重要性を説明した。
  次回の3者協議は、検察側が弁護団が提出した新証拠である「腕時計のバンド穴の使用状況について」の反論意見書を6月に提出することから、7月下旬におこなわれる予定。
  3者協議には、中山主任弁護人、中北・事務局長はじめ、横田、青木、近藤、指宿、小島、河村、野口、山本の各弁護人が参加した。

死体、筆跡で新証拠を提出
  狭山事件再審弁護団は、5月2日に、▽犯行に使われた手拭いに関する証拠開示▽「秘密の暴露」とされた自白内容に関する当時の捜査資料の開示、を求める2通の「証拠開示勧告申立書」を提出した。あわせて、殺害方法に関する検察意見書(12年3月)に反論する法医学者の鑑定書、犯行態様の実験にもとづく意見書など5点の新証拠を提出した。また、脅迫状・封筒の筆記インクをⅩ線分析器を使って鑑定することを求める鑑定嘱託申立書にたいする検察側の意見書(13年3月、実施する必要がないとしたもの)に反論する意見書も提出した。
  さらに5月8日には、開示された不当逮捕当日の石川さんの上申書と脅迫状との間で共通する漢字の特徴を分析し、同一人物が書いたものでないことを明らかにした「小野瀬雅人・鳴門教育大学教授による第2鑑定書」を提出した。


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