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部落問題資料室
NEWS & 主張

あらためて反省文を
佐野さん、週刊朝日に求める

「解放新聞」(2013.05.20-2619)

 『週刊朝日』差別記事事件で3回目の話し合いを5月7日午後、都内のホテルでおこなった。話し合いのなかでは、佐野眞一さんにたいしては部落出身であるかどうかを暴くことは問題があると気づきながら、「(他の週刊誌、雑誌で)すでに書かれているからと、差別されている人たちに寄り添っていなかった」のはなぜかを中心に再度、反省文を書くことを求めた。また、『週刊朝日』側には、血脈をたどるということでの取材プロセスや調査手法もふくめ、再度整理し、反省文を書き直すことを求めた。
  話し合いには、松岡書記長、和田中執、赤井中執、兵庫から坂本三郎・委員長(中執)、橋本貴美男・書記長はじめ関係県連の代表が出席。『週刊朝日』側からは河畠大四・週刊朝日前編集長(当時の編集長)、河野正一郎・週刊朝日前副編集長(当時の副編集長)、尾木和晴・書籍統括、コンプライアンス関係者の4人と記事を執筆したルポライターの佐野眞一さんが出席した。
  佐野さんは、▽連載の2回目の原稿は途中までできていたが、完成されておらず、公開されていない以上誰にも見せるわけにはいかない▽橋下徹・大阪市長の祖父については、住宅地図の古いものをデータマンが入手し、登記簿をあげ、そこに住んでいたことは間違いないとして取材に入った▽血脈(祖先)をたどることで、その人の人となりがわかる▽部落だと暴くことは差別だと思う、などと話した。
  『週刊朝日』側とは、先行取材した2人のデータマンの出席がないが、責任をもってこの間の経過ややりとりについてレクチュアをしている、ということを前提に話し合いをすすめた。このなかでは、▽祖父について登記簿をもとに調査をしていること▽「驚愕の事実」とは何かなど、「部落出身であることを驚愕の事実とし、部落出身かどうかたどる取材をした。これは明らかな差別意識。なぜ、そのような蹟きをしたのか」(松岡書記長)という点をふまえ、反省文の書き直しを求めた。

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