「今日の厳しい情況を乗り越え、部落解放運動を大きく前進させるとともに、すべての女性と連帯・協働し、男女平等社会の実現にむけた取り組みをすすめよう」をメインスローガンに、第58回全国女性集会を5月18、19日、愛知県名古屋市公会堂などでひらいた。
31都府県連から1110人が参加した初日の全体会では、中央女性運動部員の中田理恵子さんが水平社宣言を朗読した後、解放歌を全員で歌うなか、荊冠旗が入場した。
議長団に川口みち子さん(奈良県連)、井村なを子さん(愛知県連)を選出。就任あいさつをした井村さんは全女の参加者にプレゼントするため、地元の愛知県連の「女性部みんなで革ストラップをつくった」ことを披露した。
主催者を代表して組坂委員長は、「人権・平和がないがしろにされる危険な水域にはいってきた」と国内情勢を強調するとともに、「部落の女性が遊廓で、どれだけ苦労したのかわかっていれば、あのような発言はありえない。断じて許すことはできない」と橋下徹・大阪市長の一連の発言を批判した。また、7月に予定されている参議院選挙にふれて「戦争への道にいくのかのわかれ道。全力をあげてのぞむよう」参加者によびかけた。
地元からは吉田勝夫・愛知県連委員長(中央副委員長)が歓迎あいさつをした。
大村秀章・県知事の来賓あいさつ、来賓の紹介、祝電の披露がおこなわれたのに続き、石川一雄さん早智子さん夫妻が狭山再審の訴えをおこなった。経過報告を福田女性運動副部長、基調提案を岸田女性運動部長が、それぞれおこなった。
この後、橋下大阪市長にたいする抗議文を山崎女性運動副部長が読みあげ、分科会で署名活動にとりくむことにした。
記念講演では、大阪産業労働資料館(エルライブラリー)館長の谷合佳代子さんが「働くときに知っておきたい労働法-雇うとき、雇われるとき」をテーマに語った。最後に集会スローガン、集会宣言を拍手で確認した。
2日目は、名古屋国際会議場に会場を移し、7分科会で交流を深めた。
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