「６.２つながろうフクシマ！・さようなら原発集会」が６月２日午後、東京・芝公園でおこなわれた。この日の集会ではよぴかけ人の落合恵子さん、大江健三郎さん、鎌田慧さんほか、被災地福島で農業を営む渡辺ミヨ子さんらが発言した。集会後は日比谷公園までのデモとともに、同時刻に明治公園でひらかれた「原発ゼロをめざす中央集会」などの参加者が国会前に合流。夕方には「0602　反原発☆国会大包囲」がとりくまれ国会議事堂を包囲。あらためて市民の脱原発の怒りの声をつきつけ、原発ゼロへの政策転換を安倍政権に迫った。この日の行動には８万5000人（主催者発表）が参加した。
　 最初に発言した落合恵子さんは、安倍政権にたいして「まるで３.１１などなかったようにふるまっている。だからこそ私たちは決して忘れてはならない。この痛みを心に刻み、痛みへの想像力で結びついていこう」とよぴかけた。大江健三郎さんは「原発の再稼働はフクシマの事故で苦しんでいる人への裏切りだ。政権は、政治的、経済的な利益優先だけを根拠にすべてのことをしている。「倫理的」ということを考えていない。いつかこうした考えが社会を押し流していく」ことの気づきを促した。鎌田慧さんは「安倍政権は何も反省していない。財界の利益のために再稼働しようとしている。原発政策はすでに破綻しており、人を犠牲にし人をおとしめつづけているだけだ」と強く批判した。参加者からは「安倍首相は福島原発が何ら収束のめどもたたないままに、海外への売り込みや再稼働を画策している。これほどフクシマや国民を愚弄していることはない」などの強い批判が続いた。