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部落問題資料室
NEWS & 主張

20代、30代に広がった受賞者
第39回文学賞
表彰式と懇親会

「解放新聞」(2013.08.05-2629)

社会に対抗する運動として
 第39回部落解放文学賞表彰式・懇親会を7月13日午後、大阪市内のホテルでひらき受賞者や選者など76人が参加した。今回は昨年記録表現部門で入選した西畑保さんの作品が識字部門で入選したほか、昨年詩部門で入選した金子時雨さんの作品が再度、入選した。また受賞者の世代が20代、30代までに広がり、さまざまな視点から部落差別をはじめとする人権問題をとらえた作品に会場から大きな拍手がおくられた。
  開会あいさつした鎌田慧・文学賞実行委員会代表は、「この文学賞は部落解放運動の象徴的なひとつの運動で、虐げられた歴史を文字を獲得し書き、記録していく、社会に対抗する運動。文化の一角を創りあげてきた」と語り、今回は社会の混迷を反映する作品が多かったとのべ、「来年は40年、マスコミにもよびかけ文学賞の輪を広げていこう」と訴えた。
  表彰式のあと組坂委員長は祝辞で「全国水平社宣言」は社会の底辺から人間の平等、社会の不条理を訴えたものだと語り、社会の右傾化がすすみ、戦争への道を突きすすもうとしているいま、人間が尊敬される社会をめざしてしっかり頑張っていきたい、と強調した。
  池田清郎・実行委事務局長の閉会あいさつのあと、記念撮影をおこない、会場を移動。懇親会に入った。
  懇親会では選者による選評と受賞者の言葉がのべられ、金子時雨さんが「部落という輪郭Ⅱ」(詩部門・入選)の連作3作品を朗読した。参加者は懇親を深め、次回の文学貫へきょうを励みに表現を続けよう、と励ましあった。

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