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部落問題資料室
NEWS & 主張

差別撤廃へ熱い論議
新潟県で関東女性集会

「解放新聞」(2013.09.09-2634)

 「部落解放と男女平等社会実現をめざし、反差別・平和・反貧困の共同の取り組みを推しすすめよう」をテーマに部落解放第58回関東女性集会が8月24、25日に新潟県新発田市の月岡温泉でひらかれた。新潟県での開催は、2008年いらいで5回目。関東ブロック8都県から380人の女性があつまり、差別撤廃に向けた熱い論議をくりひろげた。.
  集会初日は、開会行事とともに石川一雄さんが「いっそうの支援を」と訴えた。特別報告として新潟県連の西山恵美さんが「結婚差別を乗りこえて」を報告した。また、記念講演として、福島県で反原発活動にとりくむ「ハイロアクション福島」代表の武藤類子さんが原発被害の現状を報告し、結婚差別や線引きでの分断と孤立のなかにある福島の原発事故被災者の現状を報告、「福島原発告訴団」への支援を訴えた。2日目は5つのテーマで分科会討議がされた。
  集会は、司会進行の高橋加代子・新潟県連女性部長が「ようこそ新発田へ」とよぴかけると会場は大きな拍手につつまれた。解放歌の合唱のなかを参加都県連の荊冠旗が入場し、埼玉県連女性部の戸澤治子さんが水平社宣言を読みあげた。関東ブロック女性部連絡会代表の平岡千枝子・埼玉県連女性部長があいさつし、「関東女性集会は私たちの誇りだ。関東の地で60年以上、世代をこえて部落解放の思いをつないできた」とのべ「各地の活動実践を率直に出しあって地域活動に活かしてほしい」と訴えた。
  集会基調を高橋品子・長野県連女性部長がおこない、安倍政権の危険な政治姿勢を批判。国内では格差が広がり被差別部落や在日コリアンにたいする公然とした差別煽動、ヘイトスピーチがくり返しおこなわれている現実を指摘。「私たちは、「いのちと生活」を守る政治的・社会的セーフティーネットの再構築をはじめ、男女平等社会の実現、「人権侵害救済法」の制定をはじめとする人権の法制度確立」のために「粘り強くとりくみをすすめていこう」とよぴかけた。
  集会では、片岡明幸・関東ブロック議長が主催者あいさつをしたほか、来賓として泉田裕彦・新潟県知事(代読)、二階堂馨・新発田市長が祝辞をのべた。

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