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部落問題資料室
NEWS & 主張

原発ゼロの実現を
集会後、2コースでデモ

「解放新聞」(2013.10.07-2637)

 【東京】「再稼働反対!9.14さようなら原発大集会」が東京・江東区の亀戸中央公園でひらかれた。作家の大江健三郎さんらでつくる「『さようなら原発』一千万署名市民の会」がよぴかけ9000人が集まった。集会は2部構成でおこなわれ、福島、青森、福井、新潟、茨城の各県で脱原発運動を続けている団体の代表や個人の訴えに続いて、落合恵子さん、大江健三郎さん、鎌田慧さんが発言、避難生活をしている人たちが発言した。

脱原発社会を次世代に
  15日には、唯一稼働していた福井県の大飯原子力発電所4号機が定期検査に入り、原発ゼロの状態が再びうまれる会場は、脱原発社会を次世代に届けようと大きな熱気につつまれ、集会後には、2コースで再稼働反対、脱原発社会の実現を訴えてデモ行進した。
  落合恵子さんは、9月7日におこなわれた東京オリンピック招致演説で安倍首相が「状況はコントロールされている。汚染水による影響は福島第1原発の港湾内の0.3平方キロメートル範囲内で完全にブロックされている」と発言したことにふれ、「もし、原発が実際にコントロール下に置かれているなら、そもそも私たちはこんな思いをしてまで、集まってはいません。いまは、お金といのちを並べたら「どっちを取るか」と問われて、平気でお金をわしつかみにしていく人たちが、この国を動かしている」とのべ「新聞、テレビなどでは、オリンピック一色だ。その報道のなかで、原発、TPP、改憲問題が隠されていく」と強く批判した。
  大江健二廊さんは、「きのう、東電の専門家が汚染水の問題はコントロールされていないといった。その専門家は、(福島第1原発では)想定外のことが起きているといっていた。明らかに首相はウソをついている。汚染水が港に流れ出せば、外洋に広く拡散するだろう。韓国、中国、台湾、フィリピンにまで汚染水が到達するかもしれない」とのべ「首相はなぜウソをつくのか。それは、現実を見ていないからであり、脱原発は人間のモラルの問題だ」と強調した。
  閉会あいさつをした鎌田慧さんは「私たちの運動により、昨年、原発ゼロが実現した。その結果、原発神話は崩れ、原発がなくても私たちの生活には何の不自由もないことが分かった。その後、原発の再稼働があったが、あす15日には止まり、16日から再び原発ゼロになる。安倍政権や経済界は原発再稼働、原発推進に躍起だが、絶対にそれを許してはいけない。きょうはその決意の日だ」と訴えた。


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