「受け継ぎゆく全てのものに感謝して」と題して第3回アイヌ感謝祭が10月5日、神奈川県横浜市のスペースオルタを会場にひらかれ、100人が参加した。このとりくみは、首都圏に暮らすアイヌの人たちが集い、受け継いできたアイヌ文化を多くの人たちに体験してもらうための文化祭でもある。午前には、踊りや刺繍のワークショップもひらかれた。主催は、生活館を求める首都圏アイヌの会。
感謝祭のメインステージでは、アイヌの唄(ウポポ)と踊(リムセ)、古式舞踏、アイヌ神謡、ムックリの演奏などとともに、ニュージーランドの先住民族マオリの男女6人による勇壮な儀式「ハカ」や伸びやかな唄が披露された。また、ロシア連邦を構成するヤクート・サハ共和国から口琴演奏の女性グループも飛び入り参加、美しい音色を披露し口琴文化の広さと深さに浸った。
主催者を代表して島田あけみさんは、首都圏に生活するアイヌは長い間、アイヌが語らう場(生活館)を求めてきたが、これからは「シャシ アン カラ(自分たちでつくる砦)の会」として活動していく。これは運動の大きな転換だ。自分たちが所有し自分たちで運営していく運動としてとりくむ。今日は楽しみたい」とあいさつした。そのほか、宇梶静江さん、浦川治造さんらが発言し、「こうしたとりくみを通じてアイヌが名乗りでて、ともに活動できることを願っている」とのべ、アイヌの団結と主体的な運動づくりへの支援を訴えた。
この催しには地元神奈川県連のほか、東京都連、埼玉県運、栃木県連から21人が参加し楽しんだ。
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