朝日新聞出版が兵庫、大阪で謝罪
「解放新聞」(2013.11.04-2641)
地元の声を聞く
【兵庫】朝日新聞出版の篠崎充・取締役、尾木和晴・雑誌本部長、河畠大四・週刊朝日編集長(当時)の3人が、10月21日夕、山崎防災センターで『週刊朝日』差別記事事件について地元関係者への謝罪をおこなった。これには中央本部から赤井中執、地元の兵庫県連からは橋本貴美男・書記長をはじめ県連執行委員、当該の支部・市協から23人が出席した。この場では、地元の支部員などから対応や謝罪の遅さ、部落差別の厳しい情況のなかで記事がいかに部落民、部落出身者に恐怖と不安を与えたかなど、地元の切実な声が出された。
朝日新聞出版の篠崎取締役は冒頭、おわびと決意を表明。それをうけ、会場からは部落差別記事の影響によるさまざまな実態を示す声が出された。
フィールドワークも
【大阪】『週刊朝日』差別記事事件の現地学習会を10月22日午後、大阪・安中支部でもち、フィールドワークのあと意見交換会をおこなった。学習会には中央本部から赤井中執、支部からは梅本直紀・支部長はじめ15人が出席。朝日新聞出版側からは篠崎充・取締役、河畠大四・週刊朝日編集長(当時)、尾木和晴・雑誌本部長が出席した。
フィールドワークでは『週刊朝日』の「ジドリ」といわれる取材・調査で取材班が訪れたとされる場所をまわり、安中地域の成り立ちや部落解放運動の闘いを説明。高美南小学校の歴史資料室では1969年当時を再現したパノラマ模型を前に当時の生活のようすや部落産業であったニカワ、豚毛ブラシの仕事を説明した。
意見交換会ではこれまで中央本部でおこなってきた話し合いや糾弾学習会の経過を確認したほか「反省と決意」を篠崎朝日新聞出版取締役が読みあげた。
出席者からは▽もっと早い時期に当事者にあうべき▽『週刊朝日』の差別記事にもとづいて八尾市役所へ問い合わせがあった▽『週刊朝日』の社会への影響力は大きい。発行によって当事者に不安や恐怖を与えることを考えなかったのか、など意見が出た。
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