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部落問題資料室
NEWS & 主張

ひらき直る差別者を許さない
東京・浜松町差別発言事件で

「解放新聞」(2013.11.11-2642)

 【東京支局】見知らぬ人からいきなり「お前は部落民か、エタか新平民か?」――浜松町差別発言事件で10月8日、人権プラザで都連、品川・江東の両支部、大田区人権推進課、江戸川区法務担当係、東京都人権部から10人が出席。このきわめて悪質な差別発言事件にたいして差別発言を許さない毅然としたとりくみを確認し、①差別発言者に粘り強く啓発をおこなう②行政は各広報紙で今回の差別発言事件を取りあげる③職員等の同和・人権研修でこの事件を取りあつかう、の3点を決めた。
  この事件を、当初は品川支部が中心にとりくんだ。差別発言をしたBにたいして大田区、江戸川区の担当者が6月10日にBの自宅を訪ね、出かけようとしていたBと2分ほどの立ち話をした。「なぜ差別発言をしたのか」と問うとBは「顔を見りゃ判るだろう。部落かどうか。誰でもすぐわかる」「昔から一向一揆や変な運動しやがって、国に逆らい、汚い仕事して、歴史が示している。顔を見ればわかる」などと大声で話し、立ち去った。再度6月下旬に江戸川区の職員と訪問したが応答なく、会えずじまいに終わった。その後、Bと連絡がとれない状態が続いている。

差別発言事件の概要
見知らぬ人から「お前は部落民か、エ夕か新平民か?」と
 3月下旬、大田区人権推進課に区民のAさんからつぎのような訴えがあった。
  3月16日午後、浜松町駅前で携帯電話で話していたAさんに、見知らぬ男Bから顔をのぞき込むようにされながら「お前は部落民か、エタか新平民か?」といきなりいわれた。
  Aさんは許せないと思い110番通報しながら追跡。東京駅近くの書店に立ち寄ったBに、警察官立ち会いで謝罪を要求したが、Bは拒否した。Bが警察官に名刺を渡したので自分にも寄こせといってもらった。これ以上、ここで謝罪を求めるのは無理と思いその場をあとにした。
  品川支部は大田区にたいして江戸川区と連携し、江戸川区に住んでいるBに会い、発言内容や意図などの確認をおこなうよう要請したもの。


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