【長野】長野県同和教育推進協議会が結成50周年をむかえ、10月20日、長野市中央隣保館で「祝う会」をおこなった。補助金が打ち切られるなかで活動を継続し50周年をむかえた「祝う会」では、教育関係者や県連から40人が参加。功労者への表彰のほか、故・中山英一さんの「ノートを整理して」と題して、日野勝・人権センターながの理事長が講演した。
第2部では、50年のとりくみをふりかえり、県教委から網干直人・主任指導主事が祝辞をのべ、「同推協50年の成果を県人権推進プランに生かし、人権・同和教育を推進し、副読本『あけぼの』を全面的にサポートしていく」とのべた。
主催者あいさつをした江村智晴・会長は、補助金がなくなり、活動が危ぶまれたが活動の継続を決意。組織名の変更論議では、同推協創立の目的が達成されずにあり、部落差別があるかぎり名称の変更はできないと結論した、とあらためて「県内の人権教育の先頭に立つ決意だ」とのべた。功労者として柳沢恵二さんと中島敏さんが表彰された。柳沢さんは、「同和教育の灯を消してはならないという声に支えられた。「人間大学」も復活させた」。中島さんは、「副読本『あけぼの』の改訂をはたした。同推協の資金は底をついている。これからも支援をお願いしたい」とのべた。
日野勝さんは、「中山英一さんの遺品整理にあたり、ノートは凡帳面な性格を感じた。整理は根気のいる大変な作業になったが学ぶことが多かった。ノートには詳しく差別事件や会議のようすが書かれている。ただ、人をけなすような言葉はなかった。人がらを感じさせた。まだ、整理されない資料がたくさんあり、協力を求めたい」とのべた。
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