部落解放第15回全国識字経験交流集会を11月16、17日に岡山市内のホテルでひらき、12府県連から83人の識字生や支援者が参加した。集会では「識字は部落解放運動の原点。つながりを大切に、地域やまわりの人を吸い寄せる磁石のような運動に」「つながりを識字学級から発信していこう」と確認した。
　 基調提案では、中央教育文化運動部の池田清郎・副部長（中執）が「識字運動との出会いや文字を取り戻した喜びを共通の思いとしながらみんなが出し合う場にしよう。また、夜間中学などさまざまな立場の人たちとも交流し、識字運動を共同のとりくみとして展開しよう」とよびけた。
　 １日目の全体会で特別報告①「全国調査から考える識字の課題」を大阪教育大学教員、（社）㈱部落解放・人権研究所の識字・成人基礎教育部会の森実さんと日之出よみかき教室の菅原智恵美さんが報告した。そのあと４分科会と識字生向けの文章教室、詩の教室をもち、それぞれが日日の識字活動やとりくむ思いを語り、地域の現状をだし合った。
　 ２日目には前日の分科会の報告と特別報告②「どんぐり学級の取り組み」を岡山県連の石岡由紀子さんがおこなった。また、どんぐり学級の識字生が「全国水平社宣言」の群読をおこなった。そのあと、池田副部長が２日間のまとめをおこなった。