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部落問題資料室
NEWS & 主張

連帯し運動の展開へ
全国同企連が福岡で第30回集会

「解放新聞」(2014.01.20-2651)
原点みつめ活動の輪広げて
同和問題に取り組む全国企業連絡会(全国同企連)の第30回全国集会が12月6日午後、福岡国際会議場でひらかれ、各地から950人が参加した。部落問題関連の著作も多いノンフィクション作家の高山文彦さんと、水俣病、免田事件、ハンセン病訴訟などを取材してきた熊本日日新聞社の高峰武・取締役がそれぞれ記念講演をおこなった。
  全国集会は、80年の「差別をなくす企業全国集会」(1001号既報)を契機に毎年12月の「人権週間」にひらいているもの。全国同企連の構成13団体を中心にした集会実行委の主催。
  主催者を代表し、福岡市企業同和問題推進協議会の宮田克彦・会長は、集会テーマ「見つめよう原点、ひろげよう活動の輪~あかるい明日に向かって~」に込めた思いを語り、「連帯してしっかり活動を続け、さらに広げる意思を確認しあいたい」とよぴかけた。

秘密保護法や 狭山の現状を
  高山文彦さんは「差別こそ文明の黄昏」と題して講演。天皇の水俣訪問、差別ハガキ偽造事件糾弾学習会、東京オリンピック招致への汚染水発言、ホテルの食品偽装など多様な話題から、個人の尊厳を認めあい、知る権利-情報公開の大切さなどを強調。
  高峰武さんは「「人権」は力仕事である」と題して講演した。水俣病、免田事件、ハンセン病をめぐる人権侵害・差別の被害と闘いの歴史から見えてきた多くの教訓を紹介した。
  部落解放同盟からは、組坂委員長と福岡市協の高田保男・委員長が来賓あいさつした。組坂委員長は、人権をめぐる世界的危機状況のなかでの悪法「秘密保護法」やヘイトスピーチの動向など日本の現状を語るとともに、「救済法」、狭山などの闘いの方向を報告した。
  次回は2014年12月5日、広島県での開催を予定。


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