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部落問題資料室
NEWS & 主張

世界人権宣言を暮らしのなかに
「県民のつどい」に1942人参加

「解放新聞」(2014.01.27-2652)

 【滋賀支局】世界人権宣言を暮らしのなかに活かしていこうと12月8日、米原市の県立文化産業交流会館で「人権尊重と部落解放をめざす 県民のつどい」がひらかれ、県内の各市町から1942人が参加した。主催は県連をはじめ、(公財)滋賀県人権センター、滋賀県、県教育委員会など11団体。
  開会行事では、嘉田由紀子・県知事が「アパルトヘイト撤廃に生涯をかけた南アフリカのネルソン・マンデラ元大統領が12月に亡くなられた。マンデラさんは理不尽な差別をなくすためには信頼と和解にもとづく共生の道が必要と訴え実践された。私たちもこの教訓を生かして人権尊重の社会の実現に向けてとりくみをすすめていこう」とあいさつした。
  そのあと、第32回全国中学生人権作文コンテスト滋賀県大会で大津地方法務局長賞(最優秀賞)を受賞した立命館守山中学校の稲田彩香さんが受賞作品「勇気を持って」を朗読し、ほんの少し勇気をもって動けば、かならず世界は変わると訴えた。つづいて「地域からの発信」として「わたしも〝自分″で学校に通学したい~自主通学を保障するとりくみ」と「公設と場慰霊碑再建のとりくみ」の報告をおこなった。
  記念講演は、大学在学中に出版した『五体不満足』(講談社)がベストセラーになった乙武洋匡さんが、白身が障害者として生きて体験したことをもとに講演し、「差別や偏見の壁になっているものは「慣れていないこと」。違いがあっても同じ時間や空間をともにすることがお互いを理解することの近道。「みんな違って、みんないいんだ」ということをみんなに伝えたい」と話した。


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