戦争をくり返さないために―憲法と「建国記念の日」を考える集会が2月11日午後、東京・全水道会館でひらかれ250人が参加した。主催は、フォーラム平和・人権・環境。集会の講演は「戦争をくり返さないために」を浮田久子さん(平和の白いリボン実行委員会)が、「戦争と歴史認識」をノンフィクション作家の保阪正康さんが危機の時代を背景に訴えた。集会には、東京都連を中心にとりくんだ。
保阪さんは、「(安倍は)「戦争への理解」がかけており、靖国参拝など多くの国から何が批判されているのかまったく理解できていない人」だ。「彼は政治の失敗を恐れている人。軍事を政治の背景にちらつかせるのは、軍事体制を作ることでそれを乗り越えようとしているからだ」と手法を批判、「ファシズムはあっという間に起きた。戦争をマスコミが競ってあおったことも忘れてはならない」とのべた。
浮田さんは、1918年生まれの94歳。「いよいよ本土上陸という時期になり、私と子どもは信州の蓼科(さらしな)に疎開した。そのとき「男は闘って玉砕する。女は子どもをつれて逃げて、いよいよ最後になったら子どもを殺して自害するようにといわれた。そのとき私は心底怒りを覚えた。生かされている人はやるべきことがある。助け合い、励まし合ってよりよい社会をつくりたい」と訴えた。
冒頭に福山真刧・代表は、「憲法改悪をかかげた安倍の暴走がつづいている。安倍は私たちを戦争のできる国、軍事大国化の道へと引きずり込もうとしている。力を合わせて止めたい」とあいさつした。
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