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埼玉県連が抗議文送付 浦和レッズ差別横断幕問題で

「解放新聞」(2014.04.07-2661)
日本人以外お断り」と掲げる
  【埼玉支局】埼玉スタジアムで3月8日におこなわれた浦和レッズとサガン鳥栖戦で、「JAPANESE ONLY」と書かれた差別横断幕が掲げられた問題で、部落解放同盟埼玉県連は3月12日、浦和レッドダイヤモンズ株式会社に「人種差別を煽る掲示」として抗議文を送った。また、Jリーグが「無観客試合」の処分を発表した翌日の14日、声明文(要旨別項)を発表した。
  問題の横断幕は、浦和レッズの一部サポーターが掲げたもので「日本人以外お断り」という意味。ファンの間では、今季加入した元韓国籍の選手に向けられたものとみられている。掲示に気づいたサポーターが運営側に「放置するべきでない」と伝えたが、試合終了まで撤去されず、浦和レッズの姿勢が厳しく問われた。
  Jリーグは処分を決めた。浦和レッズの一部サポーターは、大阪戦や仙台戦でも外国籍の選手にたいして差別的な言動を発して処分をうけている。
  片岡明幸・県連委員長は「とんでもない差別行為だ。Jリーグの処分はむしろ軽い。国際社会に恥をさらす行為だ。新聞で報道された翌日すぐ抗議文を出したが、一部サポーターはたびたびトラブルを起こしている確信犯だ。関係者の人権感覚の低さが最大の原因だ」と語った。

原因に人権意識の低さが

差別横断幕掲示についての声明(要旨)
  差別横断幕が掲げられた問題は、差別的行為の撲滅を明記しているJリーグ規約に反しているだけでなく、人種差別や民族差別を禁じた憲法や人種差別撤廃条約に違反する行為だ。
  今回もこれを放置しており、人権に対するその姿勢が厳しく問われた。今回の事件に対して強く抗議するとともに、この処分が人種差別や民族差別を扇動する最近の危険な動きに対する厳しい警告となることを願うものである。
2014年3月14日
      埼玉県連


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