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部落問題資料室
NEWS & 主張

検察官、アリバイも確かめず
氷見事件国賠訴訟第23回・第24回口頭弁論

「解放新聞」(2014.04.07-2661)
 【北陸支局】氷見事件の国家賠償請求訴訟の第23回口頭弁論が13年12月16日、富山地裁でひらかれ、被告の国、富山県から、えん罪被害者である原告の柳原さんへの反対尋問がおこなわれ、えん罪を生みだした原因は「柳原さんが無実を主張しなかったから」といわんばかりの尋問が続いた。
  柳原さんは、検察官と裁判官に否認し、氷見警察署に帰ったとたんに担当のN警察官に怒鳴られ、本当に殴られるのではないかと思い、そのまま否認できなかったこと。アリバイについても聞かれていれば答えていたと思う、と証言した。
  弁護団は前回、捜査報告書など5点の任意提出を求めていたが応答がないため、柳原さんのアリバイを証明する、自宅の通話履歴をふくめた4点の証拠について近ぢか、裁判所に文書提出命令の発令を申し立てることを伝えた。

見取図も誘導で作成したと
  また、2月17日には第24回口頭弁論がひらかれ、個人被告でもある取り調べを主導したN警察官への証人尋問をおこなった。Nは、県側の尋問に、柳原さんに直結する客観的証拠がないなかで、「面通しで被害者が犯人に違いないといっており犯人ではないかと思っていた」と、当初から思いこみがあったことを暗に認めた。
  さらに柳原さんが被害者宅の見取図などを書かされていることについてNは、私が鉛筆で見本を書き、その上をボールペンで清書してもらった、と誘導によって作成させたことを認めた。次回は4月21日午前9時30分から予定。


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