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部落問題資料室
NEWS & 主張

ともに救われるとりくみを
真宗大谷派共学研修会で

「解放新聞」(2014.04.21-2663)
 【福島】真宗大谷派東北教区の部落差別に学ぶ協議会主催による「狭山事件に学ぶ」共学研修会が3月25日とりくまれた。会場となった福島県会津若松市内の長命寺には教区各地から60人が参加。石川一雄さん、早智子さんと中山武敏・狭山事件再審弁護団主任弁護人の講演を聞いた。部落解放同盟組織のないなかで毎年とりくまれている。
  石川一雄さんは、「3者協議が山場を迎えている。開示された自白テープから誘導された部分がそうとうあるという鑑定結果を4月に出す。再審の可否は年度内になるだろう」と語り、早智子さんは、「石川一雄さんが獄中から出し続けるアピールと出会い、私の生き方が変わった。希望をもって夜明けを待ちたい」と訴えた。
  中山主任弁護人は、弁護士になるまでの生い立ちを語りながら、あらためてこの裁判に流れる部落差別を明らかにし、東京高裁の公平な判断を求めた。
  この共学研修会で開会のあいさつをした清谷真澄・仙台教務所次長は、「石川さんの声を直接聞くことをとおして、少しでも石川さんの思いに近づき寄り添い、心に刻むことで、再審無罪のとりくみを支えたい」と訴えた。また、小野和徳・部落差別に学ぶ協議会長は、「私たちは真宗をよりどころとした信仰者だ。この問題をとおして、差別される側も差別する側もともに救われるとりくみを続けていきたい」とあいさつした。

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