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部落問題資料室
NEWS & 主張

思いと決意の発信を
差別と向きあう決意も表明

「解放新聞」(2014.05.19-2667)
高野山真言宗が「萬民平等差別戒名追善法会」
  高野山真言宗は「萬民平等差別戒名追善法会」を5月7日、高野山・大伽藍金堂で営んだ。法会は12か寺の墓石、過去帳から発見・確認された故人にたいするもので、今年で31回を数えた。中央本部からは池田中執が、和歌山県連と和歌山人権研究所から代表3人が出席した。
  稲葉法研・法会部長が導師を務めた法会では、深真樹・社会人権局長が「被差別の諸精霊ならびに祖師にたいし心からなる反省の誠を捧げ奉らん」との廻向文をよみあげた。

差別戒名・墓石の発見・確認忘れず
  宗団を代表してあいさつした吉井惠貫・総務部長は「法会を営むことだけでなく、この思いと決意を各地に発信することで価値のあるとりくみとしたい」とのべ「差別戒名、墓石の発見・確認を忘れない・くり返さない決意のもと、今後も部落差別をはじめとする、さまざまな差別に向きあいながらとりくみをすすめていく」とあらためて決意をのべた。
  これをうけ池田中執は、法会へのお礼をのべるとともに、土地差別調査事件や過去帳開示問題などをあげながら、「部落差別をはじめ、障害者への差別や、ヘイトスピーチなどの排外主義、個人の思いや違いを認めようとしない風潮が広がりつつある社会のなかで、差別撤廃、人権確立の社会実現へ、互いに思いや課題を共有しながらとりくんでいきたい」と参列者を代表し、あいさつをおこなった。


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