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部落問題資料室
NEWS & 主張

読者欄に「差別感の正しい理解が必要」と
掲載した徳島新聞社に申し入れ

「解放新聞」(2014.06.23-2672)
 【徳島支局】部落解放徳島地方共闘会議(徳島共闘)は4月30日、徳島新聞社を訪問し、3月26日に読者欄に「人間は差別されることにより人格が保たれている」という内容の「差別感の正しい理解が必要」との投稿記事にたいして申し入れをおこない、新聞社の見解をただした。この申し入れ行動には、徳島共闘から河村和男・議長をはじめ県連の橋本弘房・委員長ら5人が参加、徳島新聞社からは室長ら二人が出席した。
  徳島共闘の河村議長は、記事の内容について「差別がなくなるなどあり得ない、また差別によって人間は人格が保たれるという主張が掲載されたが、現在さまざまな人権侵害が発生しているなかで、そして国際的人権感覚から見ても見過ごすことはできず、大変遺憾に思っている」とあいさつ。申し入れでは、①投稿を掲載した経緯②読者の声の選考基準⑧マスコミとして公平・公正な判断はされているのか④新聞社の人権意識⑤掲載されたことによる反響、などを問うた。
  徳島新聞社からは、①個人名をだしていること、他人や特定の個人を中傷するものではなく、あくまでも個人の意見が書かれている②1日約20通の原稿が送られ5通採用している。選考基準は問題提起的な原稿もふくめ厳正に選定している⑧偏った意見ばかりを採用しているわけではなく、公平・公正に判断している④過去、反差別研修にも同行したこともあり人権意識はもっている⑤反響は聞いていない、と回答した。
  最後に、徳島共闘から昨今の遍路道での韓国・朝鮮人を中傷する張り紙事件やインターネット上の悪質な差別落書、企業による人権侵害事件など数多く発生しているなかで「マスコミ報道が社会全体に与える影響は大きい。あくまでも公平・公正な立場で報道してほしい」と訴えた。
  新聞社は「今後、差別をなくす視点をもちながら、より慎重に対応、選考していきたい。共闘の反論書も掲載する」と答えた。

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