「イワちゃん」がんばろうと

　【静岡支局】「無実の袴田巌さんに無罪判決を清水集会」が６月29日、静岡市内の清水テルサでひらかれ、100人が結集、県連からも5人が参加した。
　 巌さんも姉のひで子さんとともに出席。巌さんの発言に続き姉のひで子さんは「拘禁症はまだひどいが、認知症は拘禁症が治れば治る。無罪になるまでがんばる」と、81歳とは思えないほど元気に決意を語った。
　 布川事件の桜井昌司さん、足利事件の菅家利和さんも司法権力を糾弾するアピールをおこない、石川一雄さんからも「５.23狭山集会」出席へのお礼とともに、東京拘置所で同じ死刑囚として６年間いっしょだったことをふり返りながら、イワちゃんの再審は１日も早く確定し無罪となるべき、おたがいに健康に留意しながらがんばろう、とのメッセージが届けられた。
　 袴田救援会の要請で発言にたった、県連狭山闘争本部長の吉岡良治・県連副委員長は、袴田さんは「ボクサーくずれ」だからという偏見で、石川さんは被差別部落民だからという偏見で、警察・検察、マスコミ、世論によって、「犯人」に仕立てあげられた、と差別と偏見との闘いをよびかけた。また、映画「SAYAMA」の清水（静岡市内）上映が清水袴田救援会のお力添えでできそうです、と報告し、上映会への参加を訴え、無罪判決までともに闘おうと連帯アピールをおこなった。
　 集会では、袴田弁護団から再審開始決定にいたる経過とポイント、即時抗告審の状況が報告された。