pagetop
部落問題資料室
NEWS & 主張

差別戒名の追善法要
曹洞宗大本山総持寺が営む

「解放新聞」(2014.07.07-2674)
 曹洞宗本山による被差別戒名物故者諸精霊追善法要が6月17日、午前11時から神奈川県横浜市鶴見区の大本山總持寺大祖堂でおこなわれた。釈尊、宗祖の教えに背いた教団が死後にいたるまで、差別的な戒名をつけた事件にたいして深い反省のなかからとりくまれてきた。追善法要は、江川辰三(しんざん)總持寺貫首が導師となり内局や宗議会議員のほか、全日仏、同宗連や関係者など350人が参列した。部落解放同盟からは組坂委員長、谷川中執はじめ、神奈川県連、栃木県運、長野県連から35人が参列した。法要終了後におこなわれた研修会では、組坂委員長が講演し、法要への謝辞とともに、身近な経験をもとに「たゆまぬ努力なしには、差別は克服できない。心の底からの自己変革が問われている」と訴えかけた。
  読経のなか組坂委員長ほか参列者の焼香のあとに、江川貫首が「供養のことば」をのべ、「この法要がもたれるのは今回で31回目。かって宗門がみずから差別戒名をつけ差別を助長してきたことは事実であり、宗門人として信仰そのものを否定した行為は、断じて許されないものであり慚愧にたえない。この事実をしっかりみつめ、関係者にお詫びする。仏の教えはすべての人の救済が根本理念であり、すべての人の和合をめざしたい」とのべた。
  午後からの研修では、乙川暎元・總持寺監院があいさつ。佐々木孝一・宗務総長が、差別戒名、差別過去帳の改正状況を報告した。

「解放新聞」購読の申し込み先
解放新聞社 大阪市港区波除4丁目1-37 TEL 06-6581-8516/FAX 06-6581-8517
定 価:1部 8頁 115円/特別号(年1回 12頁 180円)
年ぎめ:1部(月3回発行)4320円(含特別号/送料別)
送 料: 年 1554円(1部購読の場合)