【福岡支局】福岡県実行委と部落解放同盟福岡県連が４月25日、福岡市内のももちパレスで部落差別事件報告集会をひらき1000人が参加した。
　 事例報告では、①福岡教育大学外部講師差別講演事件②土地問い合わせ事件③福岡市内大量差別落書事件を示し、それぞれの事件の背景やその後のとりくみを報告した。また、みずからが体験した結婚差別を部落解放同盟福岡市協の青年部員が報告した。
　 集会では、部落差別撤廃・人権政策確立の運動にとりくみ、人間解放の文化と真の社会連帯をつくりだし、差別のない人権確立社会を実現することを盛りこんだ決議を採択。集会後には福岡県、福岡市への要請行動にとりくんだ。
　 集会まとめで吉岡正博・県実行委事務局長は、▽差別講演事件は教育者育成の専門校で同和教育の形骸化のなかでおきた事件であり、あらためて人権教育の推進が必要▽土地問い合わせは一企業の問題ではなく、業界全体のとりくみに▽差別落書事件は「市政だより」などで啓発にとりくんでいるが、実行者はいまだに特定されてなく、市民の協力が必要、と結んだ。