部落解放第59回関東女性集会が長野市で8月30、31日にひらかれた。関東各都県からの参加者は320人。集会初日の全体会では、開会行事とともに石川一雄さん、早智子さんが訴え、私の歩んだ道を埼玉県連の中澤明子さんがおこなった。また、記念講演を落語家の古今亭菊千代さんが 「平和でなくては落語は笑ってもらえない」と題しておこない、自分にできる9条を守るとりくみをユーモラスに語りかけた。2日目は5つの分科会で討議がされた。
集会は、解放歌が流れるなか参加都県連の荊冠旗が入場。関東ブロック女性部連絡会を代表して平岡千枝子・埼玉県連女性部長があいさつ。「来年は関女開催60周年をむかえる。この歴史は私たちの宝だ。各地の実践に学び、女性のもつ課題を率直に出し合って、ひとつでも多くのものを学んで地域の実践に生かしてほしい」とよびかけた。
片岡明幸・関東ブロック議長は、戸籍等個人情報大量不正取得事件や事前通知制度の推進や土地差別調査事件、狭山闘争の現状をのべ、厳しい闘いのなかでの部落解放運動の前進を訴えた。
集会では、基調報告を小野崎佳代・東京都連女性部共同代表がおこなったほか、長野県知事、長野市長(代理)のあいさつ、中山千弘・部落解放長野県民共闘会議議長があいさつした。
また、全体会最後には、東京都連品川支部の青木初子さんが、基地建設が強行されている辺野古への建設反対をよびかけた。
青木さんは、沖縄名護の出身。「辺野古は日本でいえば松島のようなところだ。基地強化につながる辺野古への基地建設は許せない。横断幕をもって東京駅や有楽町駅で道行く人に支援を訴えている」とのべ、沖縄の現状への理解と連帯を求める特別アピールをおこなった。
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