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部落問題資料室
NEWS & 主張

佐渡・被差別民の歴史と現状を学ぶ
関東甲信越共闘連絡会議が総会と交流会

「解放新聞」(2014.10.20-2687)
 部落解放関東甲信越ブロック共闘連絡会議は9月24、25日、第15回総会と交流会を新潟県佐渡市でもった。一日目の第1部・総会では運動方針、役員体制を確認、各県報告のあと佐渡地方の被差別民の歴史を学んだ。二日目は佐渡金山と被差別民の関係についてフィールドワークをおこなった。佐和田地区では高齢化がすすむ被差別部落を視察。総会には35人が参加した。総会後の学習会では地元から「佐渡の部落の歴史と果たしてきた役割」を佐渡市世界遺産推進課の濱野浩さんが講演。「順徳天皇が佐渡に流された「承久の変」以降渡ってきた佐渡本間氏のなかに播磨から来た一族に連れてこられた革細工の職能集団がいた。彼らは武具製作に携わったが佐渡には「穢多」の呼び名はない。最盛期には金山のあった相川周辺だけでも3~4万人が住み、火の警戒をする者や刑の執行をする者などがいた。被差別民への差別が具体化するのは1700年代の後半から」という。「耕作の禁止、名前の制限、人びとの差別感の高まりと言祝ぐ人びとの存在、春駒と門付けを生業とする人たちの存在が記録に残る。1934年の「佐渡日報」には相川水平社の結成が挫折したとの報道がある。また38年にはダム建設、56年には海岸での試掘のために被差別部落が解体されコミュニティは解体させられた」と報告した。
  二日目は、高齢化と廃屋のなかに生きる被差別部落を視察。発電所や屠畜場、火葬場、隔離病院などが周囲につくられてきた歴史をたどった。
  総会行事では田中剛・関東ブロック共闘議長(神奈川県共闘議長)、和田献一・部落解放同盟関東ブロック事務局長、岡戸裕・部落解放中央共闘常任幹事、地元を代表して木村博・新潟県共闘会議副議長(新教組委員長)があいさつした。

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