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コラム

荊冠旗 第2728号/15.08.31

 芸術は爆発だ、といったのは岡本太郎だった。太陽の塔の作者として再び有名になった人物だ。このところ爆発が続いている。鹿児島の川内原発に近い桜島が爆発。中国では天津で危険化学物資が爆発をおこし、再起不能なほどのダメージを交易中心のこの市に与えている。政治的な汚職・腐敗問題が背景にある
▼日本では相模原の米軍基地で爆発がおきた。貯蔵していたボンベの爆発というが真相解明への主導権は米軍にある。日米地位協定があるからだ。ここにも沖縄と同じ構図がみてとれる。どこにも危険があるのに、被害を受ける、実際住んでいる人間はどうにもできないのだ
▼世界大戦で「ひとつの戦争が世界を呑み込み、あらゆる地域の人びとが同じひとつの戦争を経験したというのはまったく初めてのことだった」と指摘するのは『夜の鼓動にふれる』を書いた西谷修。これは「世界がひとつの(世界)であるということが(戦争)によって現実化した」ことを示す
▼世界戦争ではじまった総力戦体制は、今日も、戦火を交えぬ戦争として、政治、経済、テクノロジーなどの面で継続しているのである。解釈改憲による安倍の安保体制改編は、アメリカ超一国体制崩壊のなかで、これまでの日本の来し方を変え、戦火を交える戦争をめざすものにはかならない
▼私たちが戦争というコインの裏側にすぎない平和を謳歌してきた現実を知り、反戦の闘いに決起しよう。

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