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NEWS & 主張

部落解放運動を大きく前進させよう
全国的な大行動を展開し

「解放新聞」(2015.03.16-2707)
 第72回全国大会を東京・日本教育会館で3月2、3日におこない、代議員、中央役員622人が参加。安倍政権による「戦争のできる国」づくりを阻止するためにも、憲法改悪策動との闘いを強め、人権、平和、環境を基軸にした社会をめざし、「人権侵害救済法」制定、狭山第3次再審闘争勝利、統一自治体選挙闘争勝利、差別排外主義と闘うことなどを確認しあった。「同和対策審議会答申」50年、「部落地名総鑑」事件発覚40年、「人権教育・啓発推進法」制定15年の節目の年に、成果と課題を明らかにし、全国的な大行動を展開し、部落内外の社会的連帯の実現に向けた協働のとりくみをすすめ、部落解放運動を大きく前進させることを誓いあった。

第72回全国大会憲法ー改悪策動との闘い強め
「戦争のできる国」づくり阻止へ

「同対審答申」50年の節目に
  第72回大会では松本副委員長が開会あいさつ。解放歌を斉唱したあと水平社宣言を山崎中執が朗読。議長団に長谷川均(新潟)、松井雅代(和歌山)さんがつき、大会運営委員を紹介、埼玉、大分からの中央組織規律委員選出を確認した。
  中央本部を代表して組坂委員長は、今日の政治状況がたいへん危険な方向に向かっていることを指摘。93年の歴史をもつ部落解放同盟が、人権、平和、環境と民主主義を守るため、断固とした闘いをしなければならないことを強調し、子や孫のためにも、なんとしても戦争への道を阻止しよう、とよびかけた。また、「同対審答申」50年の節目の年に全国的な大行動を展開し、「人権侵害救済法」の制定、ヘイトスピーチの規制、狭山第3次再審勝利をめざし戦争への道を阻止するためにも、統一自治体選挙で組織内候補、推薦候補の必勝を、と訴えた。
  来賓あいさつでは、中西啓寶・部落解放・人権政策確立要求中央実行委員会会長・高野山真言宗管長(代読・佐々木基文・高野山真言宗社会人権局長)、鶴保庸介・参議院自由民主党政策審議会会長、江田五月・民主党最高顧問・参議院議員、江田康幸・公明党同和対策等人権問題委員会委員長・衆議院議員、吉田忠智・社会民主党党首・参議院議員、古賀伸明・日本労働組合総連合会会長、小俣利通・部落解放中央共闘会議議長・日本郵政グループ労働組合中央執行委員長、中北龍太郎・狭山事件再審弁護団事務局長(二日目)から祝辞があった。
  来賓紹介のあと、福永謙二・大会運営委員長が大会の成立を報告。石川一雄さん、早智子さんが狭山再審闘争への支援を訴えた。
  その後、報告事項として一般活動報告を坂本副委員長、財務・会計決算報告を片岡財務委員長、会計監査報告を篠原会計監査委員、中央組織規律委員会報告を西藤中央組織規律委員長がそれぞれおこなった。
  午後からは提案事項として、一般運動方針案を西島書記長が、財務・会計予算案を片岡財務委員長が、それぞれ提案した。
  全体会終了後、3分散会会場で運動方針案などの討議をおこなった。

5代議員が全体討論
  二日目は、前日の3分散会の報告が各議長からおこなわれ、全体討論では大阪、広島、京都、福岡、奈良の5代議員が、①「同対審答申」の歴史・内容の学習と活用②和太鼓イギリス公演への支援③男女平等社会の実現に向けて④リバティおおさかへの支援⑤仏教教典のなかにある差別問題⑥事前登録型本人通知制度の全国化⑦ヘイトスピーチ規制の議会決議⑧「人権教育・啓発推進法」の具体化⑨就学支援制度の拡充⑩統一自治体選挙勝利に向けて⑪全国水平社創立宣言のユネスコ世界記憶遺産登録について、などの課題を訴えた。
  全体討論と分散会での論議をうけて西島書記長が本部答弁と集約、本部の考え方を示した。
  つづいて、報告事項、提案事項をすべて賛成多数で採択した。
  大会スローガンを確認し、政平中執が大会宣言案を提案し採択。議長団退任に続き、北口副委員長の閉会あいさつ、「差別裁判うちくだこう」を全員でうたったあと、組坂委員長の力強い団結がんばろうで、二日間の大会を終えた。


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