高野山真言宗は「萬民平等差別戒名追善法会」を5月7日午前、和歌山県高野山の高野山大伽藍金堂でもった。法会は12か寺の墓石や、過去帳から発見・確認された差別戒名にもとづくもので、今回で32回目をかぞえた。部落解放同盟からは組坂委員長をはじめ、部落解放・人権研究所、和歌山県連、和歌山人権研究所などから代表者が出席した。
導師をつとめた中西啓寶・高野山真言宗管長・総本山金剛峯寺座主(部落解放・人権政策確立要求中央実行委員会会長)は「被差別の諸精霊ならびに祖師にたいし心からなる反省の誠を捧げ奉らん」と廻向文を読みあげた。
また教団代表あいさつをおこなった吉井恵貫・総務部長は「過去を心にとどめ、反省とともに部落差別をはじめとする差別の撤廃へ真摯にとりくんでいきたい」と決意をのべた。
参列者を代表して組坂委員長は、部落解放運動をとりまく社会情況などをあげながら「社会のなかで人権が「思いやり」や「優しさ」などの言葉であらわされる曖昧でぼやけたものになっていないか」と問いかけるとともに、人権侵害救済法などの法整備や一人ひとりの人権が尊重される社会の実現に向け、ともにがんばりたい、と今後のとりくみに期待をよせた。
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