「人権保育入門」の分科会を新設
来年1月30、31日に高知市・県民文化ホールを主会場にひらく「第38回全国人権保育研究集会」の成功に向けて7月18、19日、2015年部落解放全国保育活動者会議を高知県人権啓発センターでひらいた。13府県連103人が参加し、集会、分科会の要綱や基調提案を検討、各地のとりくみ報告や学習講演をもった。夜は食交流会をひらき、懇親を深めた。
会議では、安田教育文化運動部副部長が、保育関係の第72回大会方針を確認。4月から施行の「子ども・子育て支援新制度」をうけた実践や課題など、現場の保育者や地域で保育にかかわる保育士や保護者、活動家の声を聞きながら基調提案を練り直すことも岡田佐代子・集会中央実行委事務局長から提案され、各地から情報提供をおこなうことを確認した。
分科会については、昨年の参加者の声や実行委の総括であがった意見を土台に「人権保育入門」を新設することを決定。参加者からは▽若い保育士や保護者の参加の増加が必要▽実践やこれまでの解放保育の歩みを共有したい、などの声があがった。分科会はこの新設の1つを入れて9つとなる。
学習講演会では、情緒障害児短期治療施設さくらの森学園施設長の中村久美さんが「子どもの人権」をテーマに講演。虐待やネグレクトなど子どもをとりまく情況をあらためて確認し、被虐待や発達障害のある子どもを支える施設のとりくみを学んだ。
閉会あいさつで、吉岡教育文化運動部長は「保育所と親と地域が一体となって保育を変え、守るなかで運動体の存在感を発揮させるためには、現場で子どもと向きあったときに見えてくる実態をもとに闘うことが重要だ。希望と夢をもってとりくみを広げよう」とよびかけた。
第38回全国人権保育研究集会
日時 2016年1月日31日
会場 高知市・県民文化ホールほか
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