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NEWS & 主張
説明板の再設置求め
韓国から署名など提出
「解放新聞」(2016.01.11-2746)
 【奈良支局】天理市の柳本飛行場跡に設置されていた「飛行場建設に朝鮮人を強制労働させた」ことや「設置された慰安所に朝鮮人女性が強制連行された」とする内容を記した説明板を市が撤去した問題で、再設置をもとめて韓国の統営(トンヨン)・巨斉(コジェ)市民の会の宋道子(ソン・ドジャ)さんとソウル大学アジア研究所研究員の田甲夫(チョン・カプセン)さんが10月9日来日した。2人は並河健・天理市長宛ての1万11筆の署名、統宮と巨斉両市長の意見書、統営市議会の意見書を提出。同日夕、「天理・柳本飛行場跡の説明板撤去を考える会」が2人をスピーカーに講演会をもった。
  宋さんは「説明板」は日本帝国主義が侵略をおこなった歴史を公的に認め、それを後世に残していく実践だと説明。「撤去は安倍政権の「戦争ができる国づくり」の延長線上にある平和への願いを脅かす行為」と批判した。田さんも、「戦争の事実を知ることが戦争の復活を阻止することになると信じている」と語り、各地にある歴史を伝える資料を保存し伝えることが乗アジアの平和に寄与する、と再設置を求めた。会場からの質問も多数寄せられ、日本軍「従軍慰安婦」だった女性たちからの聞き取り調査からわかってきた被害の実像や彼女たちをとりまく状況についても報告した。
  会代表の米田哲夫さんは「安倍首相は戦後70年の談話で「歴代内閣の立場は、今後も、揺るぎないもの」と表明したことで「説明板」撤去の理由は成り立たなくなったと強調し、再設置運動の強化、実現を訴えた。

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