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NEWS & 主張
14年間続く差別落書
東京・葛飾で29件72か所に
「解放新聞」(2016.01.18-2747)
 【東京支局】葛飾区内を流れる中川の岸やその周辺の公園など、計12か所で11月、すべて「●●●(●●●は航空会社名)部落!」という文面の、同一犯によるものと思われる差別落書が発見された。遊歩道のいすや、デッキの柱、ベンチなどに書かれていた。
  01年から14年間、区内で執拗にくりかえされている差別落書と同一犯と思われる。この犯人によるものと思われる差別落書は、あわせて29件72か所になった。
  今回の差別落書は、すべて同じ文面。岸周辺の遊歩道の差別落書は11月19日、6か所の差別落書を中学校教諭が発見し、人権推進課と葛飾支部で現場を確認。点検すると近隣の別の遊歩道の欄干やデッキなど5か所にも同様の落書が見つかった。
  1週間後の11月26日には、別の公園のベンチ背もたれにも同様の差別落書があることを、区公園課の職員が発見した。
  区内で01年12月から断続的に続いた差別落書は、13年.3月、荒川河川敷に向かう避難橋や河川敷の看板など6か所に「自民土建屋ヤクザ 部落!」などと書かれたのを最後に止まっていた。それから2年8か月をへて再開したもの。
  執拗に被差別部落関係者の暮らしに大きな不安と恐怖を突きっける差別行為。葛飾支部は、「人権が守られ、誰もが安心して暮らせる葛飾区」づくりをよびかけるとともに、差別実態をしっかりとふまえた人権啓発の強化を行政に強く求めるとともに、不安と恐怖に駆られて暮らす被差別部落関係者に、支部の存在、差別と闘う仲間が地域にいることを知らせ、勇気づけていきたい、としている。

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