昨年9月の夕刊紙「日刊ゲンダイ」の連載記事に「士農工商ミュージシャン」という表現が使われた問題で1月19日午後、日刊現代との話し合いを中央本部でおこなった。問題の認識とこの間の対応を確認し、チェック体制の点検と部落問題解決への発信を、と訴えた。
話し合いには、西島書記長、赤井書記次長ら3人が参加。日刊現代からは取締役編集局長ら2人が出席し、社会的弱者の視点からの紙面づくりを重視する姿勢が示され「いまは格差の固定化を含め、たいへんな岐路にあるという認識。おっしゃられたことは重じゅう肝に銘じ紙面を作っていきたい」と決意を語った。
問題は、昨年9月18日付け同紙の「上田正樹 ライフ&ライブ」という連載記事に、「何しろ僕らの頃は「士農工商ミュージシャン」と、自分らで言っていたくらい、ミュージシャンという職業は蔑視され」ていたという文章が掲載されたもの。中央本部の抗議の申し入れに、日刊現代は12月7日付け文書で回答。▽掲載原稿はフリージャーナリストの出町柳次さんが上田正樹さんにインタビューしまとめたもの▽2人とも不適切で配慮に欠く表現に深く反省の意を表し、訂正・お詫びを了解▽部落差別を想起させ、是認し、助長する表現であることを編集部としても認識を徹底▽編集、校閲の不勉強、不見識、チェック体制の不備を点検し、二度と起こさない、などの内容を確認した。
なお、1月8日付けの「日刊ゲンダイ」に掲載されたお詫び文についても報告された。
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