次世代へつなぐ運動考える
和歌山の女性たちが研修会で討議
結婚差別をのりこえても困難が
初日の夕にもったグループ討議では身近でおきている結婚差別をはじめとする女性をとりまく現状を交流。ひきこもりやいじめにたいする地域でのとりくみや、子ども会活動など親としてムラで暮らしてきた先輩の歩みもきいた。自身と重なる経験にうなずきながら、さまざまな視点や背景から思いを語る姿があった。とくに▽子ども会活動など地域のなかで集う場がなくなってしまった▽ジェンダーについて知り学ぶ機会は増えたが、暮らしのなかでの差別は根深く残っている▽結婚差別の実態は変わっていない。乗り越えて幸せになった青年もいるが、しこりが残って困難を抱え込んでしまう女性も少なくない、などさまざまな声があった。
女性自身の課題にも向きあって
グループ討議のあとの班ごとのふりかえりと課題の発表では▽次世代の女性が参加したいと思う運動とは▽地域ネットワーク、働く場の創造が必要▽差別や幕らしへの思いを共有できた、などの意見があがった。今後も研修会を続けていきたいとの声も多く、まとめをおこなった山本昌代・女性対策部長も「それぞれの現状を交流するなかで、つぎの運動をどうつくっていくのか、という課題に向きあうことができた。来年も続けていこう」とよびかけた。
研修での講演は藤本眞利子・県議の「県政報告」、和歌山人権研究所の矢野治世美さんの「和歌山の部落女性の歴史~戦前編~」、さらに藤本哲史・県連委員長の「「同和対策審議会」答申50年と女性部の役割」の3本を学んだ。
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