同宗連(『同和問題』にとりくむ宗教教団連帯会議)が4月7日午後、東京・港区の真言宗智山派別院真福寺で第36回総会をひらき、昨年度の事業報告、2016年度の事業計画を承認した。来賓あいさつでは中央本部の組坂委員長が、「全国部落調査」復刻版を発行・販売するという悪質きわまりない事件が起きた。徹底して糾弾闘争にとりくむと訴えた。また、特別報告を石川一雄さんと早智子さんがおこない狭山第3次再審闘争の現状と再審開始に向けた支援を訴えた。
開会あいさつをした角本尚雄・議長(天台宗社会部長)は、同宗連結成以来、狭山事件を活動の柱としてとりくんできた。再審開始に向けたさらなるとりくみの強化をよびかけるとともに、「鳥取ループ」による差別図書販売の策動にたいして同宗連として論議し対処していく、とのべた。
承認された事業計画では、未加盟教団への働きかけとともに、宗教教団(者)としての差別解消に向けた自己変革と、その意思表示をおこなうための活動充実をはかる。また、6つの連絡会活動の充実、連帯する関係団体との交流や事業への参画、部落解放・人権政策確立のための積極的なとりくみなどを確認した。
なお、総会後、大谷恭子・弁護士が、障害者差別解消法の成立の背景と理念について講演した。
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