差別の法規制を
関係者会議で対応を協議
【大阪支局】差別文書大量ばらまき事件の関係者会議が4月28日、大阪弁護士会館でひらかれ、20人が参加。原告代理人の大川一夫・弁護士が事件の経過を報告し、今後のとりくみを協議した。
赤井委員長は「ヘイトスピーチにたいする与党案が提案されたが、アイヌ、部落問題はふくまれていない。「全国部落調査」復刻版の事件もある。どんな形で差別を規制する法律が可能なのか、考えていきたい」とあいさつ。
大川弁護士は検察の調書などをおさめた「確定記録」の内容を説明。このなかで文書をまくところを目撃されてからはビラをまいていないことや、「ビラをまくと罪になるのか」と警察などに問い合わせていることを報告したが、いまだ背景や動機について合理的に判断できない部分も多いことを強調した。
会議では、これだけ大量に差別ビラがまかれているのに9900円の科料ではおかしいという世論を高め、差別行為への厳罰化を訴えていくことを確認。さらに犯人への直接の事情聴取を模索するいっぽうで、犯人の居住する自治体による真相究明、啓発などの働きかけを求めることや、教宣物を作成し、幅広く事件の真相を訴えていくことを確認した。
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