曹洞宗被差別戒名物故者追善法要が6月16日午前、横浜市の大本山繚持寺大祖堂で営まれた。曹洞宗は、導師をつとめた江川辰三・総持寺貫首、内局、宗議会議員、人権啓発相談員など150人。部落解放同盟から、組坂委員長、谷川・大西中執はじめ、地元の神奈川県連、栃木県連、群馬県連から30人が参列、焼香した。法要後に江川貫首が「供養のことば」をのべ、午後から組坂委員長が講演した。
「供養のことば」では、「差別戒名を受けた方がたやご家族、ご親族の苦しみや悲しみは計り知れない。差別行為をした事実は、ぬぐい去ることのできない恥ずべき過ち。これからも積極的に事実と向き合い、差別撤廃に向け努力していく」と決意を込めた。
講演会では、乙川暎元・総持寺監院のあいさつに続き、釜田隆文・宗務総長が、33回目を迎えた被差別戒名物故者追善法要で、差別戒名授与という仏の平等の教えに背いた行為への心からの懺悔(ざんげ)と死後にまで差別を受けた人びとへの謝罪をあらためて示すとともに、「差別戒名」改正状況について報告。「差別改正対象寺院数145か寺にたいして、141か寺が改正済み。改正率97・2%、残り4か寺。過去帳改正対象寺院218か寺中、改正済み207か寺。改正率94・9%、残り11か寺」と報告、完全改正をめざすとのべた。
組坂委員長は講演で、松本治一郎元委員長の没後50年の今年、記念集会をおこなうとのべ.「全国部落調査」復刻版など今日の厳しい部落差別の状況にたいし宗門としてしっかりとりくんでほしい、と訴えた。
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