部落解放第48回東日本研究集会が6月30日、7月1日、群馬県みなかみ町でひらかれ、800人が参加した。1日目は片岡明幸・関東ブロック議長があいさつ、和田献一・事務局長が集会基調を提起。石川一雄さん・早智子さんが狭山闘争への支援に感謝のあいさつをした。指宿昭一・弁護士からの特別報告「全国部落調査復刻事件裁判の経過について」につづき、「国策と犠牲をこえる社会の創造へ」と題してルポライターの鎌田慧さんが記念講演をした。2日目は「狭山再審闘争」「被差別部落の歴史と文化」「差別事件」や教育・行政課題をめぐって6分科会で討議した。
指宿弁護士は鳥取ループ・示現舎事件についての特別報告で、「悪質で挑発的」と指摘。「流出した情報は抑止不能で差別を拡大する。7月の口頭弁論に注目してほしい」とのべた。
記念講演をした鎌田慧さんは、狭山事件などのえん罪事件や、沖縄での米軍の犯罪や新基地建設問題、原発再稼働問題などつねに犠牲をつくりださざるを得ない繁栄のしくみに疑問を呈した。「少数者に抑圧と犠牲を背負わせ、多数者が利益を享受しつづける国家の仕組みを変えていくことが必要だ」と訴えた。
2日目の「狭山再審闘争と反差別共同闘争」分科会は、「最大の山場を迎えた第3次再審~事実調べから再審開始への道を切り開こう」のテーマでとりくまれた。石川一雄さん・早智子さんがアピールしたほか、狭山再審弁護団の山本志都・弁護人が講演、東京都連など再審勝利への地域のとりくみ報告をめぐって討議した。
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