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NEWS & 主張
甲賀支部を結成
5支部が統一して闘う体制に
「解放新聞」(2016.12.26-2792)
【滋賀支局】甲賀支部の結成大会が11月8日、甲賀市・かえで会館の集会室でひらかれ、辻本ひろみ・支部長を選出した。
  甲賀市では、信楽支部、宇川支部、宝ノ木支部、和草野支部、末田支部の5支部が活動をおこなってきたが、統一して闘う体制を再構築するため、今回、甲賀支部の結成にいたった。
  甲賀市行政は2年ほど前から「同和行政の廃止」路線へと大きく舵を切った。被差別当事者の声を聞くことなく、歴史的な経緯を無視して一方的に「同和行政」廃止を強行してきた。市議会でも、甲賀市内の同和地区数と世帯数を確認する質問をした議員にたいして、不適切な質問をしたという理由をつけ懲罰処分をおこなっている。市内の同和地区数・世帯数は市の同和対策基本方針のなかに明記されており、それを議員が市当局に確認しただけのもので、まったく信じがたい市議会の行為だ。
  甲賀市行政は、市内に「同和地区は存在しない」「同和問題は解決した」との主張を展開し、地元支部との真摯な協議に応じないばかりか、あすぱる甲賀(公益社団法人 甲賀・湖南人権センター)の廃止など、今日までのとりくみの成果を一気に後退させてきた。
  こうした情勢にくわえ、一地区あたり20世帯から50世帯と支部の規模が小さく、若年層の人口流出にともなう高齢化率が高くなるなかで、解放運動を続けてきている。
  結成大会では、行政闘争・差別糾弾闘争・狭山再審闘争の強化など今後の闘う方針と新役員体制を確認した。また、藤野政信・県連委員長が中央本部から贈呈された新しい甲賀支部の荊冠旗を辻本支部長に手渡した。

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