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NEWS & 主張

核のない世界の先頭に~市民が声をあげ続けようと
長崎大会

「解放新聞」(2017.08.28-2824)

 長崎大会は8月7~9日、長崎市内でひらかれた。開会行事は長崎パブリックホールでひらかれ、台風の影響もあるなか、1100人が参加。大会実行委の川野委員長は「あの地獄のような光景が目に焼きついている。原爆は、人間が人間として生きることも死ぬこともできなくするものだ」と語り、「核兵器禁止条約」に反対している日本政府を「被爆者と国民を見捨てる行為」と厳しく批判、「東北アジアの非核地帯化など、核なき世界の先頭に立とう」と訴えた。基調提案では、藤本事務局長が「命の尊厳を大事にする運動を」とよびかけた。

 田上富久・長崎市長は、「核兵器禁止条約ができた源流に、被爆者の声が集まり国連で大きな流れとなった」と語り、「条約を社会の規範とするために市民が声をあげ続けよう」と訴えた。「高校生平和大使」や、高校生1000人署名運動のメンバーは、昨年の大使の活動報告とともに、今年選ばれた15都道府県の大使22人が抱負を語った。

 8日は市内で14の分科会とフィールドワーク。9日は総括集会とともに、平和公園の祈念式典に合流した。藤本事務局長は、アメリカの公民権運動を指導したキング牧師の言葉を引用し「この変革の時代でもっとも悲劇的だったのは、悪人たちの辛辣な言葉や暴力ではなく、善人たちの恐ろしいまでの沈黙と無関心だった」という現実から、「私たちは、沈黙の仲間であってはならない。声をあげ続けなくてはいけない。原水禁運動の輪を広げよう」とまとめた。

 

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