「解放新聞」(2017.09.11-2826)
リバティおおさかがサポーター、スポンサー第2回総会を8月26日にひらき、69人が参加した。今回の総会は、リバティへの寄付者、賛助会員を対象に、現状、裁判経過などの報告と、自主運営を続けるため、スポンサー、サポーターの拡大をはかることを目的としたもの。
石橋武・理事長は「今年で自主運営も5年を迎え、リバティおおさか裁判も山場を迎えた。リバティを廃館させるつもりも、するつもりもない。事業継続が社会的役割を果たすことであり、スポンサー、サポーターに現状を説明する責任がある。これからもさらなるご支援を願いたい」と主催者あいさつ。つづいて、来賓の浅居明彦・リバティおおさか裁判を支える会事務局長が「自分自身が育った地にあるリバティには、全国から多くの人が人権学習に訪れている。その学習の場を守る闘いでもある。リバティおおさか裁判に多くの結集を」とあいさつした。
事務局からは、自主運営5年目で、サポーター・スポンサー収入も入館者数も減少、基金を取り崩しての運営だが、館外の協力者と力を合わせて展示の質を落とさないよう努力してきたことが報告され、スポンサー・サポーター拡大への協力依頼が提起された。
リバティおおさか裁判弁護団の普門大輔・弁護士は「博物館用地(大阪市有地)の占有権原はリバティおおさかにある。博物館建物収去、土地明け渡しという大阪市の主張は権利濫用にあたる」と裁判の争点を説明した。
質疑応答で、リバティおおさかガイドボランティアの会の前田勝正・代表が、厳しい時代に博物館ガイドとして館を支えていること、ボランティア募集について、また参加者から、これまでの寄付者への再度よびかけや、ボランティアとして活動したいことなど、意見が出た。
リバティおおさか裁判弁護団長、リバティおおさか理事の丹羽雅雄・弁護士が「日本国憲法と人権思想-平等原則と差別解消推進法-」のテーマで講演。総会を終了した。
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