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NEWS & 主張

国語教師が訴え~「脅迫状は書けない」と
狭山事件

「解放新聞」(2017.11.06-2833)

 【新潟】 部落解放第34回新潟県研究集会が9月30日、新発田市市民文化会館でひらかれた。行政や教育関係者、市民など900人が参加した。齋藤隆正・集会実行委員長のあいさつに続き、米山隆一・新潟県知事(代読)、地元歓迎あいさつを二階堂馨・新発田市長がおこなった。

 全体会では、石川一雄さん、早智子さんがアピールし「みえない手錠をはずすためにさらなる支援」を訴え、記念講演で落語家の露の新治さんが「笑顔でくらす 願いに生きる」と題した人権落語で「誰かを下にみる差別に寄りかかった生き方を変え、自分の人生に責任をもった生き方をするなかに差別のない社会が実現できる」と語りかけた。

 基調報告で高橋弘樹・実行委事務局長は、「部落差別解消推進法の施行後に県・市町村の姿勢に変化があらわれ、今年6月の県・市町村議会で推進法への積極的とりくみを約束した」とのべ、狭山再審闘争をはじめ、新潟水俣病問題の抜本的解決にむけた支援をしていく」と報告した。

 午後からは分科会。第4分科会の「反差別共同闘争・狭山再審の闘い」では、石川一雄さん、早智子さんの訴えと狭山弁護団の近藤正道・弁護士が第3次再審闘争の現状について報告、検察を追い詰め、山場を迎えた闘いへの参加を訴えた。また、佐渡・扉の会の津山晴彦さんの国語教師としての立場から、脅迫状と逮捕時に石川さんが書かされた上申書の文字を、筆圧などの視点からとりあげて「石川さんは脅迫状を書けない。石川さんは無実だ」と訴えた。

 また、会場ロビーでは登録型本人通知制度を広めようと村上市、新発田市、胎内市が登録を訴えるブースを設置した。


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