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NEWS & 主張

周辺地域に広がる解放の輪~鳥取県琴浦町で研修
第3回全国農林漁業運動部長会議と視察

「解放新聞」(2017.11.27-2836)

 第74期第3回全国農林漁業運動部長会議・現地視察研修会を11月14、15日に鳥取県琴浦町でひらき、6府県連から30人が参加。地元の出上支部のとりくみなどを学ぶとともに、農林水産省の施策についても説明を受けた。

 14日午後、琴浦町立赤碕文化センターで学習会。これに先だち池田農林漁業運動部長は「地域のとりくみ、地域の課題を共有し、学習する」と研修会の意義を開会あいさつで強調した。村上成人・県連執行委員長は、過疎化にともなう厳しい組織の現状にふれながら「何としても自力自闘で運動を活力あるものにしていく。小さな県連なりに頑張る」と地元歓迎あいさつでのべた。鳥取県、琴浦町からも関係者があいさつした。

 学習①では、農事組合法人八頭船岡農場理事の鎌谷一也さんが「農地中間管理機構の取り組み他」をテーマに講演。「中山間地域に独立国をつくる、そのくらいの気持ちでないと(課題解決は)追っつかない」と中山間地域の農業に向けた姿勢を強調。また、部落解放同盟は組織を生かし、「農村と都市の連携と連帯を強めることが大事」と具体的に提起した。

 このあと、学習②として赤碕文化センター職員の澤田直美さんの案内で現地研修をおこなった。同センターの前には同和事業の圃場整備で区画整理された田んぼが広がる。117・6ヘクタールの規模。この農地と水路や農道などの施設を維持することなどを目的に設立された出上農地・水保全活動組織は、部落外の農家も多く入っている。地元の粘り強い部落解放運動のとりくみが輪を広げている確かな証明だ。かつては同和事業で道を直線にする計画を立てたものの、周辺地域の反対にあってカーブする道が残された、そんな歴史があったことも地元を歩くとわかった。

 ふたたび同センターにもどり、事務局を務める西村敦郎さんから出上農地・水保全活動組織について説明を受けた。


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