「解放新聞」(2017.11.27-2836)
【奈良支局】 県連「男女平等社会推進本部」が9月1日、橿原市・企連センターで全体会議と学習会をひらき、役員や各支部から50人が参加。6月の幹部研修会での全体会議に続き、自己の意識改革と男女平等社会実現に向けた組織づくりをめざし、熱心に学習を深めた。
松谷操・本部長があいさつに立ち、▽まず県連・支部役員、職員の資質向上のための学習をしながら相談体制を整えていきたい▽11月の女性にたいする暴力撤廃の国際デー(25日)と3月の国際女性デー(8日)にあわせた日程で研修会を実施したい、と今後のとりくみを示した。
今回の学習会では、「いきサポ座」(奈良県女性センターの養成講座修了生が結成した劇団で男女共同参画をすすめようと活動)のメンバー7人が、「はじめの一歩 あなたのまわりのジェンダーに気づこう」と題した寸劇をおこない、参加者に男女平等の意味などを問いかけた。
上演の前にメンバーの鈴木知英子さんは、人権に気づくことは命に気づくこと、女性・男性ということで生きにくい社会の正体「ジェンダー」について一緒に気づこう、とよびかけた。
意見交換では、「結婚してムラにきた。ムラでは名前でよんでもらえず○○(つれあいの名前)の姉ちゃんとよばれ、自分の人格がないように感じた」(60代・女性部)、「家事は女の仕事で男がするのは恥と思っていてしなかったが、妻に先立たれては困ると思い最近するようになった」(70代・支部長)、「息子のヨメに30までに赤ちゃん産みやといってたことを反省」(70代・女性部)など、気づきを本音で語り合った。
最後に、伊藤満・副本部長(県連書記長)が「この推進本部は男性の参加が大切だと確認してきた。全体の参加者を増やしていきたい。また、今日学んで気づいたことは、いまから変えよう、実践に移そう」としめくくった。
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