「解放新聞」(2018.03.26-2852)
「全国部落調査」復刻版出版事件裁判の第8回口頭弁論が3月12日午後、東京地裁でひらかれ、150人が集まった。原告の第2次の陳述書17通を提出し、原告らの証人尋問を請求。また、前回の被告Mらの「準備書面(5)」にたいし、Mらのむきだしの差別意識や、ツイッター投稿を削除する証拠隠し、などを指摘する準備書面7を提出した。
準備書面7では、復刻版のデータなどを載せたウェブサイトのMの責任については、すでに不動産仮差押に関する保全抗告審(東京高裁)で認められて確定しているにもかかわらず、Mが本審でも、ほぼ同一の主張で責任を否認していることを指摘。2016年3月28日のツイッター投稿で「突然ですが、同和地区Wiki管理人を辞めます」としていたMが、いつのまにか投稿を削除し、管理者ではなかったと主張している悪質さも指摘した。
また、結婚をめぐる部落出身者のカミングアウトについて「自分から「被差別部落出身」と言えば「面倒くさいやつ」「頭がおかしいのではないか」と思われても当然」としたMらのむきだしの差別心を指摘。黙っていない被差別者の排除を当然として、沈黙を強いる典型的な差別と指摘した。
報告集会を弁護士会館でひらき、現状を共有。フリージャーナリストの李信恵さんが連帯あいさつした。
被告Mは、今回も差別意識があらわな準備書面を提出し口頭で説明した。
次回は、5月28日に非公開の弁論準備の予定。
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