「解放新聞」(2018.03.26-2852)
【京都】「紀元節・日の丸・君が代」とたたかう2・11京都集会が2月11日午後、京都市・京都府部落解放センターでひらかれ、55人が参加した。主催の天皇制の強化を許さない京都実行委員会を代表し、代表世話人の西島藤彦・京都府連委員長があいさつ。「天皇制と宗教-「改憲・壊憲」を考える-」と題し、靖国合祀イヤです・アジアネットワーク事務局長で元同朋大学特任教授の菱木政晴さんが講演した。
西島委員長は「来年の天皇退位と新天皇誕生への一連の行事を国あげて盛りあげ、来年の参議院選挙で3分の2議席をとり、憲法改悪にすすもうとしている。憲法に関する国民の意識が拮抗するなか政権はマスコミも操作できるし、改憲の先には徴兵制もありうる」とのべた。
講演で菱木さんは、「日本国憲法は「日本国民は・・・この憲法を確定する」とし、天皇や大臣、議員、裁判官、公務員に守らせるものだが、大日本帝国憲法は天皇が「オレさまは家来どもに不磨の大典を与える」といって「臣民」に守らせたもの。それは皇祖皇宗(祖は天照大神、宗は神武天皇)から継承した大権で、神話にもとづく。戦前の「小學國史」は「天照大神」にはじまり、「八紘一宇」のもとを唱えたとされる初代天皇「神武天皇」がつぎに出てくる」と説明。話としておもしろくても、押しつけるのは別、と強調した。「皇位は世襲とする日本国憲法第2条は、法の下の平等を定める第14条と矛盾する。釈迦の言葉であるダンマパダには「自己こそ自分の主である」「殺してはならぬ。殺させてはならぬ」とある。釈迦と日本国憲法は、国のために殺す人と殺させる人との上下関係をつくることを認めていない」としめくくった。
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