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安芸教区が「是旃陀羅」削除・不拝読を提言
広島

「解放新聞」(2018.04.23-2856)

 【広島支局】 浄土真宗本願寺派安芸教区が2月7日、福山市・人権交流センターでひらかれた第89回同朋三者懇話会で、「旃陀羅」問題について発表した。三者懇話会は安芸教区、備後教区と広島県連で構成している。

 安芸教区は、①身分差別を示す語を否定的(差別的文脈)に使用している『観経』は差別経典である②親鸞聖人でさえ克服できなかった時代の制約を感じる③親鸞聖人は差別表現については被差別者と同一の地平に立たれたとはいえないが、それにもかかわらず「具縛の凡愚・屠沽の下類」が「われら」であるとの立場にいたられた、とした。

 また、④前記考察を、宗派、真宗各派のみならず、世界に広く問う⑤「汚刹利種」(王族の名を汚す)「是旃陀羅」(母親殺しは)「旃陀羅」(インド・アウトカースト「日本の穢多・非人」のやること)を削除して空白として残し、「われら(不簡)」という本願の精神にもとづく本山(門主)・宗派(宗務総長)の真摯な慚愧を表明し、削除した文言の「解説」をふくむ削除理由を明記する⑥法要での「汚刹利種」「是旃陀羅」の不拝読、を提言した。

 提言を受けての議論では、「是旃陀羅」がなくても『観経』の価値はおちない、本願のなかに女人、根欠は出てくるが「旃陀羅」は出てこない。これをどう受けとめるのか、などの意見が出された。

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